7月27日 コーセーコスメポート創業の日  ~お客さまに寄り添う“親切なきれい”の歩み~ 2026.07.27

2026年7月27日、コーセーコスメポート株式会社(以下、コーセーコスメポート)は創業から38年を迎えました。1988年、それまでカウンセリングを通じて販売する「カウンセリング化粧品」といわれる事業を軸に成長してきたコーセーグループが、お客さまが自由に選び、手に取る「セルフ化粧品」という新たな市場に挑むために設立した会社。それが、コーセーコスメポートです。

以来、コーセーコスメポートは、ドラッグストアやバラエティショップ、量販店、スーパーなど、お客さまにとって身近な売場で、幅広い世代に支持される商品を届けてきました。その歩みは、単なる販路拡大の歴史ではありません。「セルフ化粧品」の市場で、いかに分かりやすく商品の魅力を伝え、日々の暮らしに自然に溶け込む価値をつくるか。コーセーコスメポートは、その問いに向き合い続けてきました。

コーセーが挑んだ、セルフ化粧品市場

コーセーコスメポートが設立された1988年当時、コーセーグループは「カウンセリング化粧品」を中心に展開をしていました。化粧品専門店や百貨店などの専用カウンターで、従業員の方や、美容部員(現・ビューティコンサルタント)が、お客さまに商品の魅力を伝え、カウンセリングを通じて選んでいただく。それが、当時のコーセーグループの主な事業領域でした。

当時の企業ロゴ

この頃、消費者のライフスタイルや購買行動には変化が起きつつありました。都市部を中心に、バラエティストアや量販店、そして黎明期のドラッグストアといった、新しい流通チャネルが急速に台頭し始めていたのです。そこは、お客さまが自らの手で自由に化粧品を選び、レジへと運ぶ「セルフ化粧品」と言われる市場でした。

「セルフ化粧品」の売場には、商品について語ってくれる人が必ずしもいるわけではありません。また「カウンセリング化粧品」と「セルフ化粧品」とでは、店頭までに商品が並ぶ商流が異なります。化粧品業界において“制度品”とも呼ばれる「カウンセリング化粧品」は、メーカーが小売店に直接商品を届けるのに対し、“一般品”とも呼ばれる「セルフ化粧品」は販売代理店を経由して商品が届けられます。

だからこそ、「セルフ化粧品」には「カウンセリング化粧品」とは異なる視点の「モノづくり」と「営業戦略」が求められました。コーセーグループが、この市場に挑んだ背景には「セルフ化粧品」の市場を開拓し、より多くのお客さまに商品を届けたいという想いがありました。

創業時の社名は「株式会社コスメポート(以下、コスメポート)」。社名は、COSMETICS(化粧品)とPORT(港)を掛け合わせました。お客さまが求めている良品をつくり、世の中に幅広く送り出していく、という志が込められています。当時は「コーセー」の名を冠しておらず、社名もブランド名も知られていないところから、販路を切り拓いていく挑戦が始まったのです。

第一弾ブランド「ネクスト」に込めた想い

1988年10月、コスメポートはスキンケアシリーズ「ネクスト(NEXT)」を発売しました。清潔(Clean)、健康的(Healthy)、快適(Comfort)をコンセプトとした、肌質や年齢を問わず気軽に普段使いができるシリーズでした。

スキンケアシリーズ「ネクスト」

さかのぼること1年前からスタートしていた「ネクスト」の商品開発は、生活者の視点に立ったコンセプトづくりに注力しました。特にデザイン面では、ブランド名やキャッチコピーを見やすく配置し売場で目を引きやすく、かつ売場の棚から手に取りやすいパッケージでありながら、どの家庭にも違和感なく馴染むことにこだわりました。

ここには、現在のコーセーコスメポートにも受け継がれている「店頭起点」の姿勢があります。お客さまがどのように売場を歩き、どのように商品を見て、どの瞬間に手を伸ばすのか。現場を見つめ、生活者の行動を想像しながら商品をつくる姿勢は、創業時から変わらない強みです。

しかしながら、販路の開拓は容易ではありませんでした。セルフ化粧品市場を開拓するために必要な、専門組織も、ノウハウもないことに加え、社名もブランド名も知られていない中での商談は中々うまくいかず、苦労の連続でした。粘り強い交渉を重ねることで、やがて売場の担当者にも、商品の魅力や価値が伝わり、売場を一つひとつ獲得することができました。

お客さまの小さな不便を解消し、気づかぬニーズに合致したモノづくり

1994年4月、「コスメポート」から「コーセーコスメポート」に社名変更をしました。コーセーグループの一員であることをより明確にし、グループの強みを活かしながら、お客さまにより親しみを持っていただくことを目指しました。

その後、コーセーコスメポートは様々なブランドを市場に投入し、セルフ化粧品市場におけるシェアを拡大していきます。1995年にクレンジング・洗顔の「ソフティモ」、1998年にシートマスクの「クリアターン」、2009年に日やけ止めの「サンカット」が誕生します。これらのブランドは、現在のコーセーコスメポートを象徴するブランドに数えられるほどに成長しました。

「ソフティモ」は、「ソフティモ スーパークレンジング」(1998年)の発売を機に、より多くのお客さまに支持されることとなりました。以降、「簡単・便利・スピーディ」をコンセプトに、長年にわたりドラッグストアを中心としたセルフ化粧品市場を牽引しました。現在では、ドラッグストアを中心としたセルフ化粧品売場で気軽に買える実力派ブランドとして定着しています。

「クリアターン」は、発売当時「特別なケア」だったフェイスマスクを独自の技術と大容量パックで「日常使い」のアイテムへの普及につなげました。2003年には大容量ボックスマスクを展開し、手軽さと高い効果でシェアを拡大。2010年代には、インバウンド需要も取り込み、国内外で爆発的なヒットを記録。現在では、多様なニーズに応えるシリーズを展開しています。

「サンカット」は、当時としてはまだ珍しかった「スプレータイプの日やけ止め」を発売し、逆さまでも使える利便性、髪や頭皮にも使える新しい使用シーン、手頃な価格や大容量、さらさらとした使用感などが評価され、日やけ止めスプレー市場で売上No.1のシェアを獲得するまでになりました。現在では、使い心地にもこだわり、日常使いからレジャーまで対応するラインアップへと進化しています。

コーセーコスメポートが生み出してきたヒット商品に共通するのは、生活者の小さな不便やニーズを見逃さず、商品に落とし込む力です。売場で選ばれるには、商品の機能価値が伝わらなければなりません。パッケージ、価格、サイズ、使用感、販促物、広告との連動。あらゆる接点を通じて、商品自身が魅力を語る設計が求められます。この「店頭起点」の姿勢を磨き続けてきたことで、数々のブランドが各カテゴリーを代表するブランドへと成長を遂げました。

「もっと、親切なきれいを。」に込めたコーセーコスメポートの姿勢

2013年、コーセーコスメポートは創業25周年を迎えました。この節目に策定された企業理念が、「もっと、親切なきれいを。」です。企業理念は、全社員がそれぞれの立場を超え、ひとつになって創り上げられたものでした。経営層へのインタビューにはじまり、社員やお客さまへのアンケートを実施。そして全国の各部署から参加した社員が集まるワークショップを通じて進められました。

コーセーコスメポート 企業理念・行動指針

そこでは、コーセーコスメポートが何のために存在し、どのように社会に貢献するのかが改めて議論されました。「もっと、親切なきれいを。」という言葉には、「きれいになりたい」人をサポートしたい、という思いが込められています。面倒なケアを楽しい時間にすること。繊細な成分をしっかり守ること。売場に並んだときに特長がわかりやすいこと。日頃の仕事にもうひと工夫を加え、誰でも、どこでも、日々のケアで幸せを感じられるようにすること。それは、コーセーコスメポートが創業以来、大切にしてきたモノづくりや売場づくりの姿勢そのものでもありました。この企業理念は、社員の心にも深く響き、社内の共通言語としても浸透し、社員全員が同じ方向を向いて進む強力な原動力となりました。

創業から38年。コーセーコスメポートには、セルフ化粧品市場における変化の厳しい市場環境の中で、お客さまのニーズに応えるスピード感を磨いてきました。そのスピード感の源泉となるのが、「店頭起点」の姿勢です。コーセーコスメポートは、これまでと変わることなく、社員一人ひとりが「店頭起点」で行動し、心豊かな社会の創造に挑戦し続けることで、お客さまの日常に「もっと、親切なきれいを。」お届けしていきます。

 

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